蓄電池は契約の前に補助金と相場を確認|国のDR補助金は1kWhあたり3.45万円・上限60万円、自治体の上限額が分かった165自治体の一覧【2026年】

● 2026/10/22 更新 ・ 出典は記事末に明記
蓄電池 補助金 相場を解説する住宅補助金ナビの見出し画像:165自治体の一覧

この記事は住宅補助金ナビ編集部(nando合同会社)が、自治体・国の公式情報をもとに作成しています。記事内の[PR]は広告で、制度情報の内容や順序が広告によって変わることはありません(編集・更新ポリシー)。

最近の更新:2026/10/22 公開。公募要領1.1版の数字と、蓄電池の上限額が確認できた165自治体を集計

蓄電池は「訪問販売でその場で契約した」というご相談がいちばん多い設備です。国の補助金には購入価格の上限(目標価格)があり、自治体の補助金は契約前の申請が原則なので、見積もりをその場で決めると補助を受けられなくなることがあります。この記事では、国のDR補助金の公募要領に書かれた数字と、当サイトの収録データから蓄電池の補助上限額が確認できた165自治体の一覧を使って、契約の前に何を確かめればよいかを整理します。

この集計について
数えたもの
蓄電池を対象にした自治体の補助制度で、蓄電池の上限額が確認できた165自治体
数え方
当サイトの収録データ(1,742自治体)から、制度名に「蓄電」を含み受付中または開始前の自治体独自の制度を抜き出し、金額欄に「蓄電」の記載がある行の上限額を自治体ごとに1件(最大額)選んだ
基準日
2026年10月22日
除外したもの
受付終了の制度、金額欄に蓄電池の上限が書かれていない制度、事業者向けの金額だけが書かれている制度(宝塚市)
載せている項目
自治体・制度名・蓄電池の上限額(公式の記載)・受付終了日・受付状況

集計は当サイトが行い、金額は各自治体・国の公式ページの記載を使っています。詳しくは調査方法。

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この記事のポイント

  • 国のDR補助金(令和7年度補正)は、補助率3/10以内、1kWhあたり3.45万円が基準額、1申請の上限は60万円です。購入価格(設備費+工事費、税抜)が1kWhあたり12.5万円以下でないと対象になりません(公募要領1.1版)
  • 申請は自分ではできず、事務局に登録された販売事業者(共同実施事業者)と一緒に行います。公募期間は2026年3月24日から12月10日ですが、予算に達した時点で受付が終わります
  • 自治体の蓄電池補助で上限額が確認できたのは165自治体で、上限は5万円から300万円まで幅があります。多くの自治体が「価格の1/3、1kWhあたり4.7万円まで」という国の前年度の目標価格に合わせた計算を使っています
  • 訪問販売の見積もりは、その場で決めないでください。目標価格を超える見積もりでは国の補助が出ず、自治体の補助は契約前の申請が原則です

訪問販売の見積もりを、その場で決めないほうがよい理由

蓄電池の訪問販売では「補助金で実質ほぼ無料」「今日契約すれば補助枠を押さえられる」という説明が使われることがあります。ここで契約を急ぐと、次の3つの理由で補助金そのものを受けられなくなることがあります。

  • 国のDR補助金には購入価格の上限(目標価格)があり、設備費と工事費の合計が1kWhあたり12.5万円(税抜)を超える見積もりは対象になりません。相場より高い見積もりほど、補助金が出ない見積もりになります
  • 自治体の蓄電池補助は、ほとんどの制度で工事や契約の前に申請することが条件です。先に契約すると、その時点で対象外になる制度があります
  • 国のDR補助金は、事務局に登録された販売事業者と共同で申請します。訪問してきた会社が登録事業者でなければ、その会社から買っても国の補助は受けられません

国民生活センターへの相談は、給湯器の点検商法で前年同期比約3倍に増えています(当サイトの太陽光の費用相場の記事でも「実質無料」の説明に注意するよう書いています)。見積もりを持ち帰って、次の節の数字と照らし合わせてください。

国のDR補助金2026(令和7年度補正)の数字

家庭用蓄電池の国の補助金は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が事務局の「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」です。以下は2026年3月26日付の公募要領(1.1版)に書かれた数字です。

項目公募要領の記載
補助率設備費と工事費の合計の3/10以内
補助金基準額設備費について1kWhあたり3.45万円(蓄電容量)
1申請あたりの上限60万円
加算評価基準を満たす蓄電システムは1kWhあたり0.2万円、廃棄物処理法上の要件を満たす製造・販売事業者の製品は0.1万円を基準額に上乗せ
対象になる価格の条件(目標価格)設備費+工事費・据付費(税抜)が1kWhあたり12.5万円以下(2025年度目標価格)
公募期間2026年3月24日〜2026年12月10日。申請額の合計が予算に達した場合は期間内でも受付終了
申請のしかた需要家(設置する人)と、登録された販売事業者(共同実施事業者)が共同で申請。リースの場合はリース事業者と使用者が共同

補助額は「基準額×容量」と「購入価格×3/10」のどちらか低いほうで、どちらも60万円が上限です。たとえば10kWhの蓄電池なら基準額は34.5万円で、購入価格が125万円(税抜)以下であることが条件になります。

注意:受付状況は年によって早く終わることがあり、公募要領も「予算状況は特設サイトを参照」としています。申請を考えている方は、販売事業者に「いま受付中か」「登録事業者か」を必ず確かめてください。

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自治体の蓄電池補助:上限額が確認できた165自治体

当サイトの収録データから、制度名に「蓄電」を含む自治体独自の制度のうち、金額欄に蓄電池の上限額が書かれていたものを自治体ごとに1件選びました。上限額の大きい順に15自治体を載せます。太陽光とセットの合計額として書かれている自治体は、備考にその旨を書いています。

自治体蓄電池の上限額(公式の記載)条件の要旨受付終了日
佐井村(青森県)300万円脱炭素先行地域の補助。定置用蓄電池・V2Hは補助率3/4、いずれも上限300万円公式で要確認
東御市(長野県)154万9,000円蓄電池価格×1/3×蓄電容量公式で要確認
長与町(長崎県)100万円(太陽光と合計)蓄電池は価格の1/3、または容量×15.5万円×1/3の低いほう2026年10月30日
波佐見町(長崎県)100万円(太陽光と合計)重点対策加速化事業2026年10月30日
対馬市(長崎県)100万円(太陽光と合計)重点対策加速化事業公式で要確認
壱岐市(長崎県)100万円(太陽光と合計)重点対策加速化事業2026年10月30日
東彼杵町(長崎県)100万円(太陽光と合計)蓄電池は価格(工事費込・税抜)の1/32026年10月30日
秩父市(埼玉県)90万円(太陽光と合計)屋根置き太陽光・蓄電池・高効率照明の補助2027年2月19日
越前町(福井県)60万5,000円(太陽光35万円+蓄電池25万5,000円)セット導入10月31日(予算枠に達し次第終了)
あわら市(福井県)60万5,000円(太陽光35万円+蓄電池25万5,000円)蓄電池は価格の1/3、1kWhあたり12.5万円以内が努力目標、5kWh上限2026年10月31日
長岡市(新潟県)56万4,000円太陽光と同時設置の蓄電池に費用の1/3を上乗せ公式で要確認
糸島市(福岡県)51万円設置費用の1/3。1kWhあたり15.3万円超は5.1万円/kWh、上限10kWh相当2026年11月30日
向日市(京都府)50万円太陽光と同時設置。対象経費の1/3、1kWhあたり6万円まで2027年1月15日(開始前)
喜多方市(福島県)50万円家庭用蓄電池(20kWh以下)対象経費の1/32027年3月19日
田辺市(和歌山県)47万円価格×1/3。工事費込・税抜で1kWhあたり14.1万円が上限2026年11月30日

165自治体のうち、上限47万円の自治体が目立ちます。これは「1kWhあたり14.1万円(国の前年度の目標価格)の1/3=4.7万円/kWh、10kWhで47万円」という計算で、和歌山県や佐賀県の町村に多く見られます。国の目標価格が2025年度に12.5万円/kWhへ下がったので、自治体側の上限単価も今後は下がる可能性があります。

都道府県別に見ると、蓄電池の制度がある自治体は長野県27、茨城県24、福井県16、神奈川県14、東京都13、京都府13、北海道13の順に多くなっています(制度数ベース)。お住まいの自治体に制度があるかは、[自治体のページ](/)で「設備」のカテゴリを見てください。

注意:表の金額と受付終了日は、当サイトが各自治体の公式ページで確認した時点の記載です。予算に達すると終了日より前に受付が終わる制度が多いので、申請前に必ず公式ページで受付状況を確かめてください。

自己負担の目安:国と自治体を重ねたときの計算例

国の目標価格(1kWhあたり12.5万円・税抜)を上限として、10kWhの蓄電池を例に計算します。数字は制度の上限と公募要領の基準額から機械的に出した試算で、実際の見積もりと補助額は機種・工事内容・自治体によって変わります。

項目計算金額
購入価格(設備費+工事費・税抜)目標価格12.5万円/kWh × 10kWh125万円
国のDR補助金3.45万円/kWh × 10kWh(125万円×3/10=37.5万円より低いほう)34.5万円
自治体の補助(例:上限47万円の自治体)価格の1/3=41.7万円、または4.7万円/kWh×10kWh=47万円の低いほう41.7万円
自己負担の目安125万円 − 34.5万円 − 41.7万円約48.8万円(税抜)

国と自治体の補助を重ねられるかは自治体ごとに決まっています。同じ工事に国の補助と自治体の補助を両方使えない制度や、国の補助を引いた残りに補助率をかける制度があるので、国と自治体の併用の記事と自治体のページで確かめてください。

見積もりが目標価格を超えている場合は、国の補助が出ないだけでなく、自治体の上限単価(14.1万円や12.5万円/kWh)でも頭打ちになります。価格の高い見積もりほど、補助で埋まらない部分が大きくなります。

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契約の前に確かめる5つのこと

  • その販売事業者は、国のDR補助金の共同実施事業者として登録されているか(登録されていなければ国の補助は受けられません)
  • 見積もりの設備費+工事費(税抜)を蓄電容量で割って、1kWhあたり12.5万円以下か
  • お住まいの自治体に蓄電池の補助があるか、あるなら契約前の申請が必要か、受付中か
  • 国と自治体の補助を同じ工事に重ねられるか(自治体の要綱に書いてあります)
  • 同じ容量・同じ条件で、別の会社の見積もりを1つ以上取ったか

5つのうち1つでも「分からない」があれば、その場で契約する理由はありません。見積もりを持ち帰り、自治体のページと国の特設サイトで確かめてからで間に合います。

まとめ

蓄電池の補助金は、国が1kWhあたり3.45万円・上限60万円、自治体が5万円から300万円までと幅があり、どちらも「価格の上限」と「契約前の申請」という条件が付いています。訪問販売の見積もりをその場で決めると、この2つの条件を外してしまうことがあります。見積もりは持ち帰り、登録事業者か・目標価格以下か・自治体の申請は済んでいるかを確かめてから契約してください。

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補助金は締切より先に予算切れで終わることがあります。対象になるか・いくらか・何をすればよいかを先に確認しておくと、あとから「申請できなかった」を防げます。

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向いている人訪問販売や1社の見積もりを受けていて、契約の前に相場と補助金の扱いを確かめたい人
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よくある質問

国のDR補助金は自分で申請できますか?

できません。設置する人と、事務局に登録された販売事業者(共同実施事業者)が共同で申請します。訪問してきた会社が登録されていなければ、その会社から買っても国の補助は受けられません。

見積もりが1kWhあたり12.5万円を超えていたらどうなりますか?

国のDR補助金は、設備費と工事費の合計(税抜)が2025年度の目標価格である1kWhあたり12.5万円以下であることが条件なので、対象になりません。公募要領では一部の費用を比較額から控除できる扱いもあるので、販売事業者に確かめてください。

自治体の補助と国の補助は両方もらえますか?

自治体によります。重ねられる自治体と、同じ工事には片方しか使えない自治体、国の補助を引いた残りに補助率をかける自治体があります。自治体の要綱か、当サイトの自治体ページで確かめてください。

すでに契約してしまった場合は?

国のDR補助金は、登録事業者との契約であれば共同申請できる場合があります。自治体の補助は契約前の申請が条件の制度が多く、契約後は対象外になることがあります。契約書の日付と自治体の要綱を見て、自治体の担当課に相談してください。

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