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この記事のポイント
- 解体費用そのものへの国の一律補助はありません。出すのは市区町村で、当サイトの収録データでは全国374自治体・454制度が解体・除却に補助を出しています(2026年9月時点・受付中の個人向け制度)
- 戸建て向け(上限300万円以下)の上限額は中央値50万円・平均約62万円。最も多い帯は30万円超〜50万円(141件)で、100万円超は56件
- 種類は「老朽・危険家屋の除却」217件、「耐震化・建て替えに伴う除却」162件、「空き家の解体」62件。旧耐震(1981年5月以前)の家は耐震枠のほうが手厚いことが多い
- ほぼ共通の条件は「契約・着工前の申請」と「自治体の事前調査(老朽度判定)」。解体業者と契約してからでは間に合いません
解体補助が出る典型パターン3つ
| パターン | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 老朽危険家屋の除却 | 倒壊のおそれがある古い家屋 | 自治体の現地調査で危険度を判定。国の空き家対策の交付金を財源にする例が多い |
| 空き家の解体 | 一定期間空き家になっている住宅 | 空き家バンクや跡地活用とセットの条件がつくことも |
| 建て替え・耐震化に伴う除却 | 旧耐震(1981年5月以前)の住宅など | 耐震建替え補助の一部として解体費を助成 |
共通するのは「放置すると危険・迷惑になる家を減らしたい」という自治体の動機です。まだ十分住める家の解体は対象外になることが多い点は知っておきましょう。
いくらもらえる?全国374自治体の集計【2026年9月】
当サイトのデータベースに収録している解体・除却系の補助(受付中・個人向け・融資を除く)を集計しました。マンションや不燃化特区向けの数千万円規模の助成は除き、戸建て向けの制度で見ています。
| 上限額の帯 | 制度数 | 割合 |
|---|---|---|
| 30万円以下 | 131 | 31% |
| 30万円超〜50万円 | 141 | 33% |
| 50万円超〜100万円 | 97 | 23% |
| 100万円超 | 56 | 13% |
上限額の中央値は50万円、平均は約62万円です。補助率は「工事費の1/2以内」「1/3以内」との併用が一般的で、工事費が200万円で「1/2・上限50万円」なら受け取れるのは50万円です。
都道府県別:補助を出している自治体数と最大額(上位15)
| 都道府県 | 自治体数 | 戸建て向けの最大上限 |
|---|---|---|
| 北海道 | 36 | 150万円 |
| 愛知県 | 31 | 120万円 |
| 大阪府 | 27 | 200万円 |
| 長野県 | 23 | 240万円 |
| 東京都 | 18 | 300万円 |
| 岐阜県 | 17 | 100万円 |
| 三重県 | 14 | 150万円 |
| 福岡県 | 13 | 150万円 |
| 静岡県 | 12 | 115万円 |
| 群馬県 | 11 | 100万円 |
| 神奈川県 | 11 | 150万円 |
| 福島県 | 10 | 100万円 |
| 千葉県 | 9 | 100万円 |
| 広島県 | 8 | 115万円 |
| 奈良県 | 8 | 100万円 |
北海道・愛知・大阪・長野が多いのは、空き家対策の交付金を財源にした除却補助を市町村単位で持つ例が多いためです。自治体数が少ない県でも、個別の市町村に手厚い制度があることがあります。お住まいの自治体は「解体補助金が出る自治体一覧」から探せます。
上限額が大きい戸建て向けの制度(例)
| 自治体 | 制度名 | 上限額 |
|---|---|---|
| 伯耆町 | 伯耆町空家等対策推進補助金(老朽危険空き家等除却支援) | 300万円 |
| 墨田区 | 老朽危険家屋除却費等助成制度 | 300万円 |
| 佐久市 | 地域の活性化を図るための空き家改修及び除却補助金 | 240万円 |
| 佐久穂町 | 住宅用地取得・住宅解体・住宅新築助成金 | 210万円 |
| 板橋区 | 老朽建築物等の除却費の助成 | 200万円 |
| 舟形町 | 舟形町空き家除却補助金 | 200万円 |
| 渋谷区 | 木造住宅耐震改修費用及び除却費用助成 | 200万円 |
| 門真市 | 木造住宅除却補助(戸建) | 200万円 |
| 門真市 | 危険家屋等除却補助 | 200万円 |
| 鯖江市 | 木造住宅耐震改修工事費・除却工事費支援 | 175万円 |
読み方:上限額が大きい制度は「跡地に新築する」「定住する」「特定空家に認定されている」など条件が重いものが多くあります。金額だけで選ばず、条件を先に確認してください。
申請の注意点:順番を間違えると1円も出ません
- ① 必ず「契約・着工前」に自治体へ相談する(事前申請が必須条件。事後申請はほぼ全滅)
- ② 自治体の事前調査(老朽度・危険度の判定)を受ける(判定基準に達しないと対象外)
- ③ 交付決定の通知が来てから解体業者と契約・着工する
- ④ 完了報告(写真・領収書)の後に振り込まれる(後払いが基本)
また、住宅を解体して更地にすると、固定資産税の住宅用地特例(最大1/6)が外れて土地の税額が上がる点にも注意が必要です。解体後の土地の使いみち(売却・建て替え・活用)まで決めてから動くのが失敗しないコツです。
建て替えなら3層で使う:解体補助+新築補助+住宅ローン控除
古い家を壊して建て直す場合、「解体」と「新築」は財源が別なので、それぞれで支援を受けられることが多くあります。3つの層に分けて確認します。
| 層 | 制度 | 金額の目安 | 要点 |
|---|---|---|---|
| ① 解体 | 市区町村の解体・除却補助(この記事の集計) | 上限の中央値50万円 | 旧耐震(1981年5月31日以前に着工)の住宅は、耐震化の建替え補助の枠で解体費・建築費に手厚い助成を出す自治体がある |
| ② 新築 | みらいエコ住宅2026(GX志向型) | 110万円/戸(寒冷地125万円) | 最高水準の省エネ性能。世帯要件なし |
| ② 新築 | みらいエコ住宅2026(長期優良住宅/ZEH水準) | 75万円/35万円(寒冷地80万円/40万円) | 子育て世帯・若者夫婦世帯限定 |
| ② 新築 | 自治体の新築・建替え補助 | 数十万〜数百万円 | 自治体ページの新築カテゴリで確認 |
| ③ 税制 | 住宅ローン控除 | 年末残高の0.7%×最大13年 | 建て替え後の家は新築扱い。2026年入居の借入限度額は認定住宅4,500万円(子育て世帯・若者夫婦世帯は5,000万円)、ZEH水準3,500万円(同4,500万円) |
- 再建築の可否を最初に確認する。接道義務を満たさない土地は、建て替え自体ができません
- 解体補助と新築補助は併用できることが多い一方、同じ工事への重複受給はできません
- 仮住まいの費用は補助の対象外が基本です。総予算に入れておきます
- 解体後に年をまたいで更地のままだと、固定資産税の住宅用地特例(最大1/6)が外れます。1月1日時点の状況で決まります
- 旧耐震の家は「耐震建替え」の枠を最優先で確認します。一般の新築補助より手厚いことが多いためです
新築側の制度の詳しい条件は「新築の補助金まとめ」「みらいエコ住宅2026」「住宅ローン控除」で解説しています。
補助金は締切より先に予算切れで終わることがあります。対象になるか・いくらか・何をすればよいかを先に確認しておくと、あとから「申請できなかった」を防げます。
※ 提携パートナーの外部サービスです(当サイトは紹介料を受け取ることがあります)
よくある質問
国の解体補助金はありますか?
個人が国へ直接申請できる一律の解体補助金はありません。国は「空き家対策総合支援事業」等で自治体を財政支援しており、個人はそれを財源とする市区町村の補助制度に申請する形になります。
住みながらの建て替えの解体でも補助は出ますか?
自治体によります。旧耐震住宅の建替え補助に解体費が含まれる制度がある一方、単なる建て替えの解体は対象外の自治体も多いです。お住まいの自治体ページで「解体」「除却」「建替え」の制度をご確認ください。
解体すると固定資産税が6倍になるって本当ですか?
土地の固定資産税に適用されていた住宅用地特例(小規模住宅用地で課税標準1/6)が外れるため、土地部分の税額が上がります。ただし家屋分の税はなくなるため、実際の増減は物件によります。6倍という表現は特例率の話であり、税額がそのまま6倍になるとは限りません。
解体費の補助と新築の補助は併用できますか?
財源が別なので併用できる自治体が多くあります。ただし、同じ工事費に2つの補助を重ねて受けることはできません。解体と新築を同じ工務店にまとめて発注する場合も、契約前に自治体の窓口で両方の制度を確認してください。
建て替えでもみらいエコ住宅2026は使えますか?
使えます。建て替えで建つ家は新築として扱われ、GX志向型なら世帯要件なしで110万円/戸(寒冷地125万円)が上限です。解体から新築まで工期が長くなるため、予算枠の消化状況を見ながら申請時期を施工会社と早めに調整してください。
この制度を実際に使った方へ。申請でつまずいた点や、見積もりで直してもらった点を体験談として教えてください(ニックネームで掲載します)。
- 全国1,742自治体と国の住宅補助金を収録し、自治体の公式ページを毎日チェックして受付状況を更新しています
- 金額・条件・期限は公式ページの記載だけを載せ、当サイトの集計は数え方を本文に書いています
- 記事は公開前に数字の照合と表現の確認を行い、誤りの指摘はお問い合わせから受け付けて訂正します
補助金は年度末を待たず予算切れで終わることがあります。お住まいの地域で新しい支援制度が開始された際や、各制度の予算上限・受付終了が近づいた際に、メールで速やかにお知らせします。登録・ご利用はすべて無料です。 登録者には「申請前チェックリスト(PDF・災害時のお金チェック付き)」をその場でお渡しします。
※ 毎週月曜に、予算の消化状況と締切が近い制度のまとめをお送りします。配信解除はメール内のリンクからいつでもできます。メールアドレスは通知の目的にのみ使用します。
お住まいの自治体で使える制度を探す
補助金は国の制度に加え、市区町村ごとの独自制度を併用できることが多くあります。 下記の都道府県、または検索から、お住まいの自治体で使える制度をご確認ください。 多くの自治体ページには、国の省エネ補助金に対応できる「登録事業者」の一覧も掲載しています。 施工会社をお探しの方はあわせてご覧ください。
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