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太陽光の売電・卒FIT・自家消費とは?2026年最新の電気の流れを解説

2026/07/11 更新 ・ 出典は記事末に明記

太陽光発電や蓄電池の導入を検討していると、必ず営業マンの口から飛び出す「売電(ばいでん)」「FIT(フィット)」「卒FIT」「自家消費」という専門用語。これらはお金(電気代と補助金)に直結する重要なキーワードですが、意味を正しく理解していないと、「昔のように太陽光で儲かる」と勘違いしたまま損な契約をしてしまう可能性があります。2026年現在のリアルな状況に合わせて、太陽光の電気の流れと基礎知識を整理しました。

この記事のまとめ

ポイント
  • FIT(固定価格買取制度)とは?:国が定めた「一定の期間、決まった高い単価で電気を買い取ってくれる」ボーナスタイムのこと。
  • 売電価格のいま:2026年度の住宅用太陽光は「初期投資支援スキーム」の二段階制(1〜4年目24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh)。後半6年は単価が大きく下がるため、「電気を売って稼ぐ」時代から「高い電気を買わずに自分で使う(自家消費)」時代へ完全にシフトしている。
  • 卒FITとは?:住宅用太陽光の場合、設置から「10年」でFIT期間が終わり、売電価格がガクッと下がるタイミングのこと。
  • 蓄電池との関係:補助金を使って蓄電池やV2Hを導入し、「昼に余った電気を貯めて夜に使う」のが、今の太陽光の最も賢い使い方。

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「売電」と「FIT(固定価格買取制度)」の仕組み

太陽光パネルが屋根の上で作った電気は、まず自分の家の中で優先的に使われます。それでも使いきれずに「余った電気」を、電線を通って電力会社に買い取ってもらうことを「売電(ばいでん)」と呼びます。

FIT(フィット)は国が約束したボーナスタイム

FIT(Feed-in Tariff)とは、国が電力会社に対して「太陽光で発電した電気を、一定期間、あらかじめ決まった価格で買い取りなさい」と義務付けた制度です。

  • 期間:住宅用(10kW未満)の場合、買取期間は設置から「10年間」と決まっている。
  • 価格:2025年度下期からは「初期投資支援スキーム」に移行し、10年間の中で二段階の単価が適用される(2026年度は1〜4年目24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh)。
⚠️ 2026年現在、「売電で稼ぐ」のはもう古い?

制度が始まった当初(2012年頃)は、1kWhあたり42円という高い価格で10年間売れたため「太陽光=投資・儲かる」というイメージがありました。現在の制度(2026年度の初期投資支援スキーム)では、最初の4年間は24円/kWhと手厚い一方、5年目以降は8.3円/kWhへ大きく下がる二段階制です。初期費用の回収を早める設計になっている反面、後半6年は「安く売るくらいなら、高い電気代を払わずに自分で使い切ったほうがお得」という考え方が基本になります。

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「卒FIT」と「自家消費」へのシフト

太陽光パネルを設置してから10年が経過し、国の約束した高い価格での買取期間が終了することを「卒FIT(そつふぃっと)」と呼びます。

卒FITを迎えるとどうなるの?

売電自体ができなくなるわけではありませんが、電力会社が独自に設定する安い買取価格(1kWhあたり7円〜9円程度など)にガクッと下がってしまいます。

期間のフェーズ電気の使い方の基本戦略経済的なポイント
FIT期間中(設置〜10年)余った電気を、国が定めた価格で電力会社へ「売電」する(2026年度設置なら1〜4年目24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh)単価の厚い最初の4年間が初期費用回収の勝負どころ。5年目以降は自家消費の比重を高める
卒FIT後(11年目〜)売電は最低限にし、発電した電気は自分の家で使い切る「自家消費」へ切り替える高い電気を電力会社から買わないことが、最大の節約(経済効果)になる

ポイントFIT期間中と卒FIT後では、電気の流れと経済的なメリットが大きく変化します。設置後10年を一つの区切りとして、早めに自家消費への切り替えプランを考えておくと安心です。

補助金と「蓄電池・V2H」の切っても切れない関係

「電気を売らずに自分で使う(自家消費)」といっても、太陽光は昼間しか発電しません。夜に電気を使うためには、昼間に作った電気を「貯めておく」設備が必要です。そこで現在、太陽光発電とセットで導入されるのが家庭用蓄電池や、電気自動車(EV)を蓄電池代わりにするV2Hです。

家庭用蓄電池

昼間に太陽光で余った電気を貯め、夜間のエアコンや照明に使います。卒FITを迎えた家庭が「自家消費」へ切り替えるための必須アイテムです。

V2H(Vehicle to Home)

大容量のバッテリーを積んだ電気自動車(EV)に昼間充電し、夜はその車の電気を家に戻して使います。

💡 補助金は「自家消費セット」に手厚く出る!

2026年現在、国や自治体は「太陽光パネル単体」で設置するよりも、「太陽光+蓄電池」や「太陽光+V2H」といった、完全に自家消費できるセットに対して手厚い補助金を出しています。太陽光の導入を検討する際は、パネル単体の見積もりだけでなく、必ず「蓄電池を含めた場合の実質負担額(補助金引き算後)」も合わせてシミュレーションしてもらいましょう。

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よくある質問

10年経って「卒FIT」になると、電力会社への売電はできなくなってしまうのですか?

売電自体は引き続き可能です。ただし、FIT期間中の国が定めた買取価格(2026年度設置なら1〜4年目24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh)が終わり、卒FIT後は電力会社が独自に定める7円〜9円程度の安い価格に下がってしまいます。電力会社から電気を買うときの価格は30円〜40円近くするため、「7円で安く売って、夜に40円で買う」よりも、「蓄電池に貯めて夜に自分で使う(40円の出費を防ぐ)」ほうが経済的メリットが大きくなります。

太陽光発電は「売電で稼ぐ」のと「自家消費で電気代を抑える」の、どちらがお得ですか?

2026年現在の電気代高騰と、FIT買取価格が5年目以降8.3円/kWhへ大きく下がる二段階制であることを考慮すると、間違いなく「自家消費で電気代を抑える」ほうがお得(有利)です。現在の太陽光パネルは「儲けるための投資」ではなく、「将来の電気代高騰リスクから家計を守るための防衛策(保険)」としての役割に変わっています。

太陽光パネルや蓄電池を設置する際、補助金は使えますか?

はい、使えます。国の補助金はZEH新築などのセット枠が中心ですが、都道府県や市区町村(自治体)からは、既存の家への太陽光や蓄電池の導入に対して手厚い独自補助金が豊富に用意されています。自治体によって金額が大きく異なるため、まずはお住まいの市区町村の役所ホームページ(環境対策課など)を必ず確認してください。

給湯省エネなどが終了する前に、お知らせします(無料)

給湯省エネ2026などの予算消化の動きや、設備関連の新しい補助金の開始をメールでお知らせします。 登録者には「申請前チェックリスト(PDF・災害時のお金チェック付き)」をその場でお渡しします。

※ 現在は事前登録の受付期間です。配信の準備ができ次第、ご登録のアドレスへお知らせします。配信解除はいつでも可能で、メールアドレスは通知の目的にのみ使用します。

お住まいの自治体で使える制度を探す

補助金は国の制度に加え、市区町村ごとの独自制度を併用できることが多くあります。 下記の都道府県、または検索から、お住まいの自治体で使える制度をご確認ください。 多くの自治体ページには、国の省エネ補助金に対応できる「登録事業者」の一覧も掲載しています。 施工会社をお探しの方はあわせてご覧ください。

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出典: 経済産業省 資源エネルギー庁「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」、各地方自治体の公表案内をもとに一般的な内容を整理(個別の買取価格や補助金の条件は、設置する年度や電力会社、お住まいの地域の最新の公式情報をご確認ください)
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