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耐震改修の補助金・診断助成まとめ2026|古い家の地震対策で使える制度をやさしく解説

2026/06/25 更新 ・ 出典は記事末に明記

地震大国である日本。築40年以上の古い木造住宅にお住まいの方や、親から実家を相続した方にとって、「この家は大きな地震が来ても倒れないだろうか?」という不安は常につきまといますよね。実は、こうした古い家の地震対策に対しては、国と協力して各自治体(市区町村)から驚くほど手厚い補助金・助成金が用意されています。家の強さを調べる診断費用がほぼ無料になったり、改修工事費用の大部分をカバーしてもらえたりするのです。2026年現在、耐震対策で使える補助金の全体像と、絶対に間違えられない申請のポイントをやさしく整理しました。

この記事の結論まとめ

先に要点だけ
  • 支援は2段階:まずは家の強さを調べる「耐震診断」、その結果をもとに補強工事を行う「耐震改修」の2段階で補助金が使える。
  • いくらもらえる?:耐震診断の自己負担は無料〜数千円程度で済む自治体が多く、耐震改修工事では工事費の大部分(上限数十万〜数百万円規模)が助成される。
  • 対象となる家は?:最大の条件は「1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された古い家(旧耐震基準)」であること。
  • 最大の注意点:補助金をもらうには、必ず「耐震診断」から順番にスタートすること。また、業者と契約したり着工したりする「前」に役所へ申請することが絶対のルール。

耐震対策の補助金は「診断」と「改修」の2段階で進む

耐震の補助金は、いきなり「壁を強くする工事」に対して出るわけではありません。「いまの家がどれくらい危険か」を調べ、その後に「安全にするための工事」を行うという、2つのステップごとに支援が用意されています。

対策の段階・内容工事・作業の内容補助・助成の方向性と目安
① 耐震診断建築士などの専門家が家を訪問し、壁の多さや基礎の劣化状況などから耐震性を調べる費用の大半を自治体が負担。自己負担は無料〜数千円程度で済むケースが一般的
② 耐震改修・建替え診断結果に基づき、壁に筋交いを入れる、基礎を補強する、屋根を軽くする等の工事を行う工事費の大部分(例:8割など)を助成。上限額は50万〜100万円以上になることも多い
(関連)ブロック塀の除却地震時に倒壊して歩行者を傷つける危険がある、古いコンクリートブロック塀を撤去する撤去費や、その後の軽量フェンス等への作り替え費用の一部を補助

注意点金額や補助率、制度の有無は、お住まいの自治体(市区町村)ごとに大きく異なります。まずは地元の役所がどのような制度を用意しているかを確認することが出発点です。

補助金の対象になりやすい住宅の「3つの条件」

手厚い耐震補助金ですが、すべての家が使えるわけではありません。自治体の制度の多くは、次の条件を満たした住宅をターゲットにしています。

1. 1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された住宅であること

これが最も重要で、絶対に外せない線引きです。1981年6月に建築基準法が大きく改正され、家の強さの基準が変わりました。それ以前の古い基準(旧耐震基準)で建てられた、地震に弱い可能性が高い家を減らすことが国の目的なので、これ以降に建てられた家は原則として補助対象外になります。

2. 「木造一戸建て」が対象の中心

多くの自治体の制度は、被害が大きくなりやすい「木造の戸建て住宅(在来工法など)」を主な対象としています。一部の自治体では、店舗併用住宅や長屋を対象に含めている場合もあります。

3. 所有者または親族で、市税の滞納がないこと

申請できるのは、その家に住んでいる所有者、またはその親族が基本です。また、住民税などの市税を滞納していないことが、公的補助金を受けるための必須要件となります。

💡 分譲マンションの耐震はどうなるの?

分譲マンションなどの非木造建築物の耐震診断・改修については、戸建てとは別の特別な制度が用意されています。個人の判断ではなく「マンション管理組合」が主体となって申請する仕組みであり、戸建てよりもさらに高額な補助上限が設定されているケースがあります。管理組合を通じて自治体へ相談しましょう。

失敗しない!申請の流れと3つの注意点

耐震の補助金は手続きの順番を一つでも間違えると、せっかくの支援が受けられなくなってしまいます。次の流れを必ず守りましょう。

注意点1:必ず「耐震診断」から申し込む

「壁を壊してリフォームするついでに、耐震補強もしておこう」と、いきなり改修工事の補助金を申請することはできません。改修補助を受けるための大前提(必須条件)として、「自治体が認めた専門家による耐震診断を受けて、基準点(上部構造評点)が低いと判定されていること」が求められます。まずは役所へ「耐震診断を受けたい」と申し込むことから始めてください。

注意点2:年度ごとの「受付期間」と予算枠に注意する

耐震補助金は、各自治体が年度ごとに予算を組んで実施しています。そのため「4月から募集開始し、予算の上限に達し次第終了(または抽選)」というケースが非常に多いです。秋や冬になってから動くと、すでに今年度の受付が終わっていることがあるため、計画は春先から早めにスタートさせましょう。

注意点3:工事・契約の「前」に申請する(事前申請の鉄則)

診断が終わり、いざ耐震改修工事を行う際も、「施工業者と正式な契約を結び、工事を始める前(着工前)」に役所へ補助金の交付申請を行うことが絶対ルールです。工事中や事後報告では1円も補助されません。

知っておきたい「耐震リフォーム減税」の強力な節税効果

耐震改修工事を自費(補助金を差し引いた手出し分)で行った場合、補助金だけでなく、支払う税金が直接安くなる「リフォーム減税」を合わせて利用できます。

  • 所得税の税額控除:現行の耐震基準に適合させる改修工事を行うと、リフォームを完了した翌年の2月〜3月に確定申告を行うことで、工事にかかった標準的な費用の10%(最大25万円まで)が、その年の所得税から直接引き算されて手元に戻ってくる
  • 固定資産税の減額措置:耐震改修工事が完了した日から原則3か月以内に、お住まいの市区町村の役所(資産税課など)へ申告書を提出することで、翌年分のその家屋にかかる固定資産税が「2分の1減額(期間は1年間)」される特例もある
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よくある質問

耐震診断を受けるだけでもお金はかかりますか?

ほとんどの自治体では、旧耐震基準の木造住宅の耐震診断費用に対して非常に手厚い助成を行っています。自治体が専門の建築士を派遣してくれる仕組みが多く、利用者の自己負担額は「完全無料」または「数千円〜1万円程度」で済むことが一般的です。家の図面がなくても診断可能なケースが多いので、まずは気軽に役所へ相談してみてください。

補助金がもらえるのは、どんな家ですか?

最大のポイントは「1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された家」であることです。この時期より前に建てられた家は、現在の耐震基準を満たしておらず地震に弱いリスクが高いため、国と自治体が協力して補助金を出しています。逆に言えば、1981年6月以降(新耐震基準)に建てられた家は、原則としてこの補助金の対象外となります。

耐震改修工事には、具体的にいくらくらい補助金が出ますか?

自治体によって補助率や上限額が異なりますが、一般的には「耐震改修にかかる工事費用の3分の2〜5分の4(80%)を助成し、上限額を50万〜150万円程度に設定する」という手厚い制度が多いです。中には、地震による倒壊リスクが特に高い地域(避難路沿いなど)において、上限額をさらに上乗せしている自治体もあります。実際の金額はお住まいの市区町村の公式ウェブサイトで最新の募集要項をご確認ください。

お住まいの自治体で使える制度を探す

補助金は国の制度に加え、市区町村ごとの独自制度を併用できることが多くあります。 下記の都道府県、または検索から、お住まいの自治体で使える制度をご確認ください。

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出典: 国土交通省「住宅・建築物の耐震化について」、各地方自治体の建築指導課・防災対策課等の公表案内をもとに一般的な事例を整理(個別の住宅が対象になるかの判定、最新の予算執行状況、耐震補強計画の承認プロセスなどについては、必ず物件が存在する市区町村の公式ウェブサイトや窓口、または施工を依頼するリフォーム会社・建築士にご確認ください)